食事記録や尿はもう古い?口に装着するだけで塩分の測定が可能な時代に!?

栄養情報

塩分の摂取量を測定する際のスタンダードが変わるかもしれません。口に装着した測定器で塩分を測定できるとの研究が発表されました。高血圧患者やその予備軍の方の治療や指導に役立つかもしれません。

 

塩分を測定するのは難しい!

意外に思われるかもしれませんが、摂取した塩分量を測定するのは簡単ではありません。誤差が非常に大きい場合があったり、かなりの手間がかかったりする場合があります。

塩分を測定する際に最もよく行われる方法は、対象者に食べた食事を記録してもらい、それを栄養計算する方法です。これには特別な道具が必要なく、また比較的誤差が少ないことから、ポピュラーな方法となっています。

しかしこの方法では、食事を食べるごとに記録してもらわなければならないので、対象者にとっては非常に手間となる作業です。また、それだけで済めば良いのですが、記録するのが手間であるゆえ、食事を簡単なものにしてしまったり、記録漏れがあったりして、偏りや誤差が生じてしまいます。

それをある程度防げるのが、尿を分析することです。摂取した食塩の大部分は尿中に排泄されますので、1日分の尿を測定することで、塩分の摂取量をある程度把握できます。

しかし、この方法も非常に手間がかかります。採尿便を持ち歩く必要がありますし、少ないとはいえ誤差がないわけではありません。

つまり、摂取した塩分を測定するのは、それほど簡単な作業ではないのです。

 

口に装着するだけで塩分が測定可能に

そんな中、塩分を測定する方法として、今までのアプローチとは異なる、新しい方法が出現しました。それが今回紹介する、口腔内に装着する形式の塩分測定器です。以下の写真のようなものです。

口腔内ナトリウムセンサー

Intraoral sodium sensor

The intraoral electronics with a sodium sensor is based on a breathable elastomeric membrane that resembles a dental retainer. The ultrathin device is flexible and stretchable, and can wirelessly transmit data up to 10 meters. (Credit: Rob Felt, Georgia Tech).

転載)http://www.news.gatech.edu/2018/05/07/flexible-wearable-oral-sodium-sensor-could-help-improve-hypertension-control#more_photos

すごい未来感ありますよね…!

これは、ジョージア工科大学のウッドラフ・メカニカル・エンジニアリング部の助教授、ウン・ホン・ヨ(Woon-Hong Yeo)氏によって開発されたもので、こちら(英語)に詳細な説明があります。

こちらの機器は、野菜ジュース、チキンスープ、ポテトチップスなどの食品を用いて、きちんと測定できるかを3名の被験者でテストされています。個体と液体の両方でテストしているので、口腔内の通過速度などの影響も考慮されています。

この塩分測定の結果は、スマホなどとBluetoothで接続でき、塩分摂取量などをリアルタイムで把握したり、記録したりできるそうです。毎日の塩分摂取量を、特別な手間なく収集できるのは非常に便利ですよね。

塩分は目に見えにくい栄養素です。塩も、物理的な量で目に見えないため、取りすぎなんかに気づきづらいのですね。その点、こういった機器があれば、自然と塩分摂取量を把握できるため、自分は取りすぎているのかなぁ、といったことを把握することができます。

現状、充電が必要なので、その手間を省くために改良中とのこと。今後の改良次第で、もしかしたら全員が口腔内にこれを付ける時代がくるかもしれません。

 

まとめ

今回は口腔内に装着できる塩分測定器を紹介しました。これからのさらなる開発に期待ですね。