マインドフルネス×長時間の咀嚼の肥満改善効果について【文献紹介】

食品・栄養情報

みなさん,こんにちは。
シンノユウキ(shinno1993)です。

速食いと肥満との関係について,いくつかの記事で紹介しています:

これらの記事の内容を要約すると,「速食いは肥満に関係している可能性があり,肥満を予防・改善するためにはゆっくり食べることが有効かもしれない」となります。

とはいえ,「ゆっくり食べる」というのは意外と難しかったりします。私なんかは,なんとなく手持ち無沙汰(食事しているのにね)で,スマホなんかをいじったりしてしまいます。スマホをいじることで食べる速さは遅くなるかもしれませんが,お行儀が悪いですし,満腹感を得にくくなる可能性もあります。

そういった場合は,最近はやっているマインドフルネスを取り入れてみても良いかもしれません。ゆっくり食べにマインドフルネスを組み合わせることで,体重を減少させたり,ドカ食い(情動的な食事)を減らすことができる可能性があります。

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研究の概要

要約
  • 参加者を介入群と対照群に無作為に割り付け,マインドフルネスと長期間の咀嚼による介入の効果(肥満度や食事スタイルなど)を調査
  • 介入群では,肥満度と肥満につながるような食事スタイルが減少した。介入群の体重減少は,4週間のフォローアップ後も維持された

方法

ソーシャルメディア等による募集に応じた,食行動の改善や減量に意欲的な46人が対象。抽選で,介入群と待機群に分けられました。それぞれのグループで,質問票による食事に関するスコア(食事への欲求・感情的な食事・食欲に基づいた直接的な食事)や体重が比較されました。

介入群には,MbT/PChによる食事介入が行われました。MbT(Mindfulness-based trainings)を行うことで,空腹感や満腹感などの体の感覚に集中できるようになるとのこと。またPCh(prolonged chewing)は,「長時間の咀嚼」のことで,口の中で50~100回も食べ物を噛むこと,目を閉じて食事し咀嚼され液状になった食品だけ飲み込むこと,その際には味覚や舌の感覚に注意することといったアドバイスが含まれます。

介入群には,合計で2回の集団セッションと2回の個人セッションが行われ,マインドフルネスやPChの方法についてトレーニングがなされました。またその際には,標準的な心理教育や,個人の食行動の問題点について話合うなどの介入も実施されています。

結果

BMIはベースライン時でも介入群の方が低かったものの,その差は介入期間が長くなるにつれ広がりました。

さらに食事スタイルについては,食事への欲求や情動的な食事が抑制され,食欲に基づいた直接的な食事が増加しました。

まとめ・雑感

マインドフルネスとゆっくり食べ(長時間の咀嚼)を組み合わせることで,減量および食事スタイルの変更について検討した研究です。それらを取り入れることは,減量にとって有用であることが示唆されました。

本研究では,マインドフルネスや長時間の咀嚼単体ではなく,それらを組み合わせた場合の効果を検討しています。また,マインドフルネスについては,食事以外でも実践可能な形でレクチャーされました。加えて,標準的な心理教育なども行われました。

とこのように,(良くも悪くも)生じた効果が具体的にどの介入からもたらされたものなのかは不明です。ですので,たとえば単にマインドフルに食事をしたり,長時間の咀嚼だけを行うだけで効果があるかはわかりません。

また今回の効果の部分についても,特に体重の変化については,実際には大きな変化ではなく,誤差の範囲内と見えなくもない程度のものです。そのため,減量に有効であるとするのも無理があるかもしれません。

とはいえ,これらを実践しようとすると,食べる速さを適切にすることにも繋がりますし,やってみて悪いようにはならないのではと感じます。食物を大切に味わうことにもなりそうですしね。というわけで,速食いを改善したい方は,上記のようなアプローチをしてみても良いのではと思いました。

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