みなさん,こんにちは。
シンノユウキ(shinno1993)です。
今回はGlide,OpenBD,GoogleAppsScriptを利用した書評アプリの作り方を紹介している連載の第4回です。
前回まではGoogleスプレッドシートに書誌情報を入力してきました。書誌情報を取得するAPIを用意しているOpenBD,Googleスプレッドシートを便利に使えるようになるGoogleAppsScriptを活用する方法を紹介しました。
今回はGoogleスプレッドシートからPWAアプリを作成できるGlideを使って,前回までに取得した書誌情報を表示してみたいと思います。
Glideの概要
Glideは,GoogleスプレッドシートのデータからPWAを作成できるサービスです。以下のような特徴があります:
- PWA(Progressive Web Apps)を作成できる:PWAは,ブラウザ上で動作するWebアプリです。OSごとに別に開発する必要がなく,開発のコストを抑えることができます。また,それにもかかわらず,一般的なネイティブアプリに近い機能を利用できるのが特徴です。
- Googleスプレッドシートをデータベースに利用できる :別途特別なデータベースを用意したり,SQL等のデータベースを操作する言語に習熟する必要がありません。またアプリの開発についてもノーコードで行えるので,ノンプログラマーでも手軽に利用することができます。
- インストール不要:基本がWebアプリですので,面倒なインストールが不要で利用できます。ユーザーからすると,大きなメリットになるでしょう。
なお,公式サイトは以下です:
Glideを使ってみる
ではさっそく,Glideを使ってみましょう。以下で,アカウントの登録から基本的なアプリの作成までを行いたいと思います。
まずはアカウントを登録しましょう。こちらのURLにアクセスしてください。以下のような画面が表示されますので,「Get Started」をクリックします。
初めての場合,以下のようなサインアップ画面が開きます。Googleスプレッドシートと連携させるので,「Sign up with Google」をクリックします。
スプレッドシートの一覧が開きますので,書誌情報を掲載したシートを選択肢,左下の「Select」をクリックします。
すると,下記のように自動的にそれっぽいアプリ画面が作成されます。
また,アイテムを選択した際の詳細画面も,下記のようにそれっぽく表示されています。
具体的なセッティングは何も行っていませんが,非常に簡単にそれっぽいアプリを作成することができました!
まとめ
今回はノーコードでPWAを作成できるGlideについて,概要と簡単な始め方について紹介しました。
データの入力されているスプレッドシートを選択するだけで,非常に簡単にアプリを作成することができました。
次回は,今回作成したアプリを書評アプリとするため,書評欄とオンラインストアへのリンクの追加,アプリの共有と公開について紹介します。
連載目次
- 書誌情報データベース:OpenBDの概要とAPIの使い方を紹介
- OpenBDのAPIをGoogleAppsScriptで利用する最も簡単なスクリプト
- GoogleAppsScriptでISBNから書誌情報を取得しスプレッドシートに転記する
- 【入門編】GlideでGoogleスプレッドシートから書評アプリを作成する|アカウント作成,ミニマムアプリの作成まで現在のページ
- 【実践編】GlideでGoogleスプレッドシートから書評アプリを作成する|レイアウト調整から公開まで
- 【運用編】Glideにデータを追加する2つの方法