「ユーザー設定のツールバー」が消えた場合の対処方法

みなさん,こんにちは。
シンノユウキ(shinno1993)です。

ユーザー設定のツールバー」を使ったことがありますか?ExcelにリボンUIが採用される以前は,メニューバーやツールバーといったUIが採用されていました。一般的なアプリケーションのメニューに近い感じのやつです。

それに独自のツールバーを設定できるようにしたのが「ユーザー設定のツールバー」という機能です。「ユーザー設定のツールバーの表示方法」も参照してください。

しかしこのユーザー設定のツールバー。いくつかの理由によって突然消えてしまうことがあります。今回はユーザー設定のツールバーが消えた場合の対処方法(再表示方法)について紹介します。

なぜユーザー設定のツールバーが消えてしまうか?

なぜユーザー設定のツールバーが消えてしまうのでしょうか。よくある理由は下記の通りです:

  • 違うユーザーでログインした:ユーザー設定のツールバーは,その名前の通りユーザーごとに設定されるものです。そのため,使っているPCが同じでもログインユーザーが違うと,ユーザー設定のツールバーも同じものにはなりません。
  • Office(Excel)を更新した:互換性のために残されている機能であるためか,動作もかなり不安定です。たとえば,定期的に実行されるOffice(Excel)の更新によって消えてしまう(リセットされてしまう)ことがあります。

主に考えられる理由は上記の2つですが,それ以外にもふとした瞬間にユーザー設定のツールバーは消えてしまいます。繰り返しになりますが,あまり安定しない機能でもあります。

では,それらにどのように対処すべきでしょうか。

ユーザー設定のツールバーを再表示させる方法

ユーザー設定のツールバーに関する情報は,XLBファイルに保存されています。XLBファイルについては,「Excel15.xlbについて(XLBファイルとは?何に使う?)」で詳しく解説しています。

基本的には,一度消えてしまったユーザー設定のツールバーを再表示させるためには,もう一度同じコードを実行するしかありません。

しかし,ユーザー設定のツールバーが表示された状態のXLBファイルを保存しておくことで,コードの再実行が難しい状態でもツールバーを再表示させることができます

  • 同じユーザーでログイン時:ユーザー設定のツールバーが表示されている状態のXLBファイルを保存しておき,それを消えてしまったXLBファイルに上書きしてください。ファイルを上書きするだけでOKです。
  • 違うユーザーでログイン時:違うユーザーでログインした際にボタンが表示されていない場合,ボタンが表示されているユーザーのXLBファイルを,ボタンが表示されていないユーザーのXLBファイルに上書きしてください。これで

なおXLBファイルは,一般的なWindowsユーザーの場合は,下記の場所に保存されています:

XLBファイルの保存場所

C:\Users{ユーザー名}\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\

ご覧の通り,XLBファイルは,ユーザープロファイルの一部に該当します。そのため,移動ユーザープロファイル環境等では上手く動作しますが,そうでない場合は上記の対策が必要となります。

まとめ

今回はユーザー設定のツールバーが消えてしまった場合の対処法について紹介しました。

基本的には,消える前のXLBファイルを保存しておき,消えた際に上書きする方法となります。

参考になれば幸いです。

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