【レースレポート】第34回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン4Lakes(100km)

みなさん,こんにちは。
シンノユウキ(shinno1993)です。

2024年4月21日に開催された「第34回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン」の4Lakes・100kmの部に参加してきました。ウルトラマラソンを走るのは初めてでしたが,無事に目標タイムよりも速いタイムで快走することができました。

ここでは,私の備忘録を兼ね,スタートまでの道のりだったり,当日のレース内容等を紹介したいと思います。

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レース概要

第34回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンは,2024年4月21日に山梨県にて開催されたウルトラマラソンの大会です。富士北嶺公園(富士吉田市)がスタート・ゴール地点です。

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン
第34回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン、2024年4月21日(日)開催

118km(5LAKES)・100km(4LAKES)・62km(3LAKES)の部に加え,スパルタスロンへの参加資格が得られる120kmの部の合計4つのカテゴリがあります。私は,そのうちの100kmの部に参加しました。4種目合計で約4,000人が参加する,ウルトラマラソンの中では規模の大きな大会です。

大会名の通り,富士五胡の周囲を走ります。118kmの部では5つすべてを回りますが,私の参加した100kmの部では,山中湖・河口湖・西湖・精進湖を回りました。湖の周囲を走るだけあって,ウルトラマラソンの中では比較的フラットなコース性状とのことです(とはいえ,私には充分キツかったです)。

なお本大会は,紙コップでのドリンク提供がなく,マイボトル・マイカップが必携品となっています。そのため,ザックを持った方が多くいました(速い方ほど軽装,完走狙い・ゆっくりな方ほど重装備の傾向にあったように思います)。

タイム(ネット)は10時間26分34秒でした。私の約1ヶ月前のフルマラソン(2024板橋Cityマラソン)が3時間35分32秒で自己PBでしたので,これから算出した11時間程度を目標タイムとしていましたが,想定よりも粘れた形となりました。

申し込み~スタートまで

  • エントリー:エントリーは2023年10月20日より開始されました。エントリー後すぐに枠が埋まるということもなく,2024年の1月15~18日くらいまでは,エントリー可能だったようです。
  • アクセス・宿泊:大会オフィシャルのツアーバスと宿泊プランを利用しました。会場となる富士北嶺公園は,公共交通機関ではアクセスが難しい場所で,私のスタートが早朝4時30分ということもあり,前泊・会場への送迎が必須でした。また,他の手段にて高速バス等の予約が可能か不安だったこともあります。そのため,前述のように大会オフィシャルのツアーバスと宿泊プランに頼ることとしました。ただ,時間の自由度がなくなってしまうため,可能であれば自動車等を利用した方が良さそうな気はします。
    • ツアーバス:往路は新宿から宿泊施設まで,復路は会場から新宿まで送迎がありました。往路は,14時30分新宿発。復路は会場を19時30分発で新宿まで。また,宿泊プランを利用すると,当日朝についても会場まで送迎があります。
    • 宿泊プラン:民泊での相部屋からお高めのホテルまで用意がありましたが,私の申し込みが遅かったため,手頃なものは全て埋まってしまっており,お高めのホテルでの宿泊を余儀なくされました。他の手段で費用を抑えることも考えられなくはなかったですが,こういった宿泊等もスポーツツーリズム的な意味で必要なことであると納得させました。選択肢を多く持ちたい方は,宿泊申し込みが始まる時期をしっかりと把握しておくことをオススメします。なお今回は2023年11月17日に開始されていました。私はすっかり忘れており,11月21日に申し込みをしましたが,前述のように空きは殆どありませんでした(ツアーバスの空きはありました)。
  • 前夜:前日にホテルに到着した後は,持参したおにぎりや,コンビニで購入したサンドイッチ・ソフトドリンク等で夕食を済ませ,19時には就寝しました。相部屋ではなかったので,自分のペースで準備ができ,万全のコンディションでした。
  • 当日の朝:スタートが4時30分(第1ウェーブ)なので,3時間前の1時30分に起床しました。6時間30分は眠れた計算になります。シャワーを浴び,着替え・食事・テーピング等を済ませ,3時25分発の会場行きの送迎バスに乗りました。

当日の気温など

当日の天気・気温等は,ほぼベストであると感じました。下記に河口湖観測地点における,時間ごとの降水量・気温・風速・日照時間を示します。スタート時の気温は12.6℃でほぼ無風。整列時まではウインドブレーカーを来ていましたが,スタート直前に脱いで半袖T+アームカバーで充分でした。その後,日が昇ってからはアームカバーを外し,最後までそのままでした。15時頃にゴールしましたので,雨も降りませんでした。曇っており,日も殆ど出ることがありませんでしたので,それほど暑さも感じませんでした(かぶり水もしませんでした)。その一方で雲がかかってはいましたが富士山も見ることができ,文句なしでした。

資料:気象庁HP

参考までに,今大会と過去4回の大会の完走率と気象コンディションを示してみました。今回の降水量が多くなってますが,これは大会終了後の夜に降った分ですので,大会時間中はほぼ降っていません。過去大会と比べても,気温が高過ぎもせず低過ぎもせずで,良コンディション(その結果としての高完走率)であったことが分かります。

資料:チャレンジ富士五湖HP,気象庁HP

レース内容

10kmごとのタイムなど

はじめに,10kmごとのタイム・平均ペースと,総上昇量・下降良を示します。Garminによるデータですので,若干の誤差はありますが,おおよそこの通りだと思います。

ペース配分

ペース配分については,「ウルトラランナーへの道:チャレンジ富士五湖100キロペース設定について」を参考にしました。これを読むと,①スタート10kmが重要であること(ペースを落としすぎないこと),②後半ペースが落ちることを想定しておくことが重要であることがわかりました。

そのことを踏まえ,また練習で行った60km走ではそれなりにペースを保てたということもあり,60~70kmまではゆっくりすぎないペースでタイムを確保し,以降はペースを落として安全にゴールするという計画を立てました。

ただし,比較的高低差が少ないとはいえ,ここまで高低差があるレースを走るのは初めてなので,登りと下りのペース配分がよくわかりませんでした。

そこで,GarminのPacePro機能を利用することとしました。PacePro機能は,あらかじめコースを読み込ませておくと,目標タイムやポジティブ・ネガティブスプリットの度合い,登り坂の運動量から,コースの高低差を考慮した上でのペース戦略を立ててくれる機能です。これを10時間58分・ポジティブスプリット気味・登りの運動量少なめに設定した上で,レース中はこれを参考にペース配分を行いました。

結果として,ほとんどの区間で設定ペースを下回ることができ,目標タイムを達成できました。高低差のあるコースを走り慣れていない自分にとっては,レース中とても参考になりました。途中の一部区間(コースが交わる場所?)で表示がおかしくなったものの,その後の区間では普及し,しっかりと役割を全うしてくれました。今後も高低差のあるレースでは使うと思います。

詳細

  • 1-10km:富士北嶺公園から少々登った後に,下って山中湖に向かう区間です。前述の通り,遅く入りすぎないように注意しました。その一方で,登りで疲れすぎないよう,下りで太もも前側に過度な負荷をかけないようにも注意しました。ここの下りでタイムを稼ぎつつ,足を残しておけたのが良かったと思いました。さらに,まだ日が昇っていない時間にやや舗装の荒い道路を走ることもあり,転倒にも注意しました(実際,私の前で一人転倒しました)。信号のある区間ですが,ペースを調整しうまくやり過ごしました。
  • 11-20km:山中湖の周辺を走る区間です。フラットで走りやすく,山中湖の美しさ・まだ体力に余裕があることもあり,とても楽しい区間でした。自分のコンディションが良いことも実感できました。この区間でも,足を残しながら,タイムを確保できるように注力しました。
  • 21-30km:山中湖の周囲を回りながら,下って忍野八海の方に向かっていく区間です。ここでも平坦な場所ではペースを一定に保ちつつ,下りでペースを抑え過ぎないようにしました。徐々に疲労が蓄積してきますが,まだまだ楽しい区間です。
  • 31-40km:忍野八海のあたりから,スタート地点の方に戻っていく区間です。ダラダラと長い坂道を150mほど登ることになります。ただし,水平距離7kmほどで垂直150mの登りですので,傾斜はたいしたことありません。私も,心拍数はやや上がり気味になりましたが,ペースはそれほど落とさずに乗り切れました。
  • 41-50km:先の区間で上がった分を一気に下っていきます。最も下る量が多い区間です。町中を抜け,河口湖大橋を渡り,河口湖の周囲に到着します。私の場合,この区間で10kmあたり最速のラップとなりました。この時点で足がかなり残っていたので,ここでも下りを抑え過ぎないようにスピードを上げました。ここでしっかりとタイムを確保できたのが良かったと思います。
  • 51-60km:河口湖から西湖に至る区間です。河口湖と西湖の間で100m近い登りがあります。かなりキツく感じます。歩いている方も多かったです。とはいえ,事前に予測できていれば,傾斜は大したことないので,大きな問題にはならないかもしれません。西湖はキレイでした。美しい景色を見ながら走れるので苦しさは紛れますね。
  • 61-70km:西湖から精進湖に至る区間です。こちらも,西湖と精進湖の間でアップダウンがあります。このあたりは,なんとか粘っているという状態で,精進湖を楽しむ余裕はありませんでした。
  • 71-80km:精進湖の周囲をあわり,西湖まで戻ってくる区間です。先の区間と同じようにアップダウンがあります。ここまで来ると,これまでのペースは保てないので,予定通りペースを落としていきました。ペースを落とすと心拍数も安定してきて,それなりに楽に走れました。
  • 81-90km:西湖から河口湖に戻っていく区間です。途中で,行きで登った坂を下ります。下り坂はそれなりに楽しく走れたのですが,平坦な道は苦しく,時計を見る回数が多くなりました。ただただ足を動かすことに注力した区間です。
  • 91-100km:河口湖から町中に戻ってきて,スタート地点の富士北嶺公園まで登り,最後は坂道を下ってゴールする区間です。町中では信号に止められるので,できるだけ効率よく走れるように注意しました。富士北嶺公園までの登りは垂直距離200mほどあり,最後の最後でもっとも登る場所です。事前に想定しタイムを確保できていれば,安心してペースを落とせます。歩かずに登れたらカッコいいかなと思って走ってみましたが,予想以上に長かったので,半分近くは歩きました。最後は坂道を下ってゴールできるので,ある程度体裁を保ってゴールしました。

まとめ

今回は,「第34回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン」の4Lakes・100kmの部に参加した備忘録を書かせていただきました。私も,今回の参加にあたっては,他の方のレースレポートを参考にさせていただきましたので,同じように,今後参加される方の参考になれば嬉しく思います。

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