Excelで栄養計算ソフトを自作しよう!第1回:どんなソフトになるか?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

みなさん、こんにちは。
シンノユウキです。

今回から、何回かに分けて、Excelを用いた栄養計算ソフトを自作していきます。

現在のところ、マクロを使用する予定はありません。Excelの標準機能や関数を用いて作っていきます。

今回は初回ですので、これからどのようなソフトを作成してくいか、実際の画面を示しながら説明していきます。

では、行きましょう。

完成画面

完成画面はこのような感じになります。

食品成分表に収載されている食品について、その食品番号から栄養素を取得し、重量から栄養価を掲載します。

使い方

使い方は簡単です。

栄養計算ソフトの初期画面は以下のようになっています。

この画面の状態で、食品番号の列(A列)に、食品番号を入力すると、

このように食品名が表示されます。

そして、重量の列(C列)に重量を入力すると、

このように栄養素が計算されます。

そして、いくつか食品を入力した後は、合計を表示し、sum関数で値を合計すると、

このように栄養計算を行うことができます。

なぜ栄養計算ソフトを自作するか

なぜ栄養計算ソフトを自作する必要があるのでしょうか。

たしかに、世の中には多数の栄養計算ソフトが存在しています。デスクトップで使用できる非常に高機能なソフトもありますし、Excelで利用できる便利な栄養計算ソフトも存在します。また、私もGoogleスプレッドシートを用いた栄養計算ソフトを開発しています。つまり、自作するよりも遥かに高機能で手間が不要な栄養計算ソフトが多く存在しているのです。

ではなぜ自作するのか。理由を一言でいうなら、学習のためです。

「車輪の再発明」という言葉があります。これは、Wikipediaによると

車輪の再発明(しゃりんのさいはつめい、英: reinventing the wheel)は、車輪を題材にした慣用句であり、世界中で使われている。「広く受け入れられ確立されている技術や解決法を知らずに(または意図的に無視して)、同様のものを再び一から作ること」を意味する。

出典)車輪の再発明 – Wikipedia
2017/11/26参照

という意味になります。この言葉は、広く使われているものを一から作り直して意味がないのではないかという、どちらかというと悪い意味で使われることが多い言葉です。

今回行う、栄養計算ソフトの自作も、「車輪の再発明」にあたります。なぜこのような無駄なことをするのか思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これは学習上、または学生の教育上、非常に有益なことだと思っています。その理由は以下の3つです。

  • 栄養計算の裏側を知ることができる
  • ソフトを自分好みに発展させることができる
  • ExcelというOfficeソフトのスキル向上が期待できる

栄養計算ソフトを自作することで、栄養計算の裏側を知ることができます。通常の栄養計算ソフトだと、食品とその重量を入力することでぱぱっとその栄養価を算出できてしまいます。しかし、その仕組についてはブラックボックスとなっており、実際に知ることがありません。今では、食品成分表なんか見なくとも栄養計算できてしまうため、栄養士の方であっても食品成分表を見たことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。普段は隠されている栄養計算の仕組みの部分をしることで、他では得られない知識を習得することができます。

また、栄養計算ソフトを自作することで、そのソフトを自分好みに発展させることができます。通常の栄養計算ソフトだと、この部分はもっとこうしたいという思いがあっても、機能を変更することができません。しかし、自作する場合は、それも思いのままです。さらに、Excelはマクロ(VBA)を利用することで、大きく機能を追加することができます。自作すると、カスタマイズ性が非常に高いのです。

さらに、栄養計算ソフトを自作することで、ExcelというOfficeソフトのスキル向上が期待できます。Excelは広く使用されている表計算ソフトウェアですが、その多機能さゆえ、使いこなすには一定のスキルが必要です。社会人の方なら問題はないかもしれませんが、学生なんかだとまだまだそういったスキルは不足しています。栄養計算ソフトをExcelで自作することで、スキルの向上が期待できるのです。

まとめ

今回は、栄養計算を自作するにあたって、どんなソフトにするか、なぜ栄養計算ソフトを自作するのかについて説明しました。次回から、実際に食品成分表を用いて、ソフトの開発に入っていきます。

連載目次