みなさん,こんにちは。
シンノユウキ(shinno1993)です。
職場の飲み会で,「きゅうりは世界一栄養価の低い野菜ってことでギネスに登録されている。だから食べても意味ない」旨のことを言われました。なるほど。では調べてみようではないか,というのがこの記事です。
きゅうりは世界一栄養価の低い野菜?
まずは,ギネス記録の真偽を調べてみます。
たしかに,ギネスワールドレコーズのWebページをみても,以下のような記述が見られます:
確かに、ギネスワールドレコーズでは、「きゅうり」に対して、次の記録名で認定をしています。
Least calorific fruit
というものです。引用)世界一、世界記録のきゅうりの世界を覗く|きゅうりとギネス世界記録 https://www.guinnessworldrecords.jp/news/2016/1/cucumber-414662
Least calorific fruit,つまりもっともカロリー(エネルギー)の低い果物(果実)となります。たしかに,それっぽい項目でギネスに登録されています。
栄養素 = カロリーか?
ただし,ここで一つ注意が必要です。栄養素 = カロリー ではないからです。
もし,栄養素 = カロリーであれば,「世界一栄養価の低い野菜」としても間違いはないかもしれません。しかし,実際にはそうではないのです。
「栄養素」という言葉をGoogleで検索してみると,「「栄養素とは、生活現象を営むために外界から摂取しなければならない物質」とでてきます (R)。
もちろん,この中にカロリー源となるたんぱく質や脂質,炭水化物も含まれますが,それだけではなく,体の機能を正常の保つために必要なビタミンやミネラルも,栄養素には含まれます。
すなわち,栄養素 = カロリーではなく,それ以外にもたくさんの物質が「栄養素」という総称には含まれるということになるのです。
したがって,「世界一カロリーの低い野菜」ということをもって,「世界一栄養価の低い野菜」とはいえないということになります。
まとめ
とはいえ,きゅうりの栄養価が高いとは言い難いところだったりします。ビタミンやミネラルが特別に豊富というわけでもないですしね。栄養素を摂るためにきゅうりを食べるのでなく,美味しいから食べるくらいでいいのではないでしょうか。夏ですし。