ノンプログラマーが社内でVBA・GASを活用するためにやるべきこと

みなさん,こんにちは。
シンノユウキ(shinno1993)です。

昨日,私が所属するコミュニティ:ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会の第21回定例会「ノンプログラマーのための社内のVBA&GAS活用法」に参加してきました。

今回は,それに参加した感想と,それを受けて私が「どのように社内でVBAを活用するか?」について考えたいと思います。

ではいきましょう!

参加した目的

私は非IT企業に勤務するノンプログラマーです。
会社は,特段ITツールをバリバリ活用しているわけでもありませんし,プログラマーが在籍しているわけでもありません。あくまでも,手頃な範囲でITを活用しているだけの非IT企業です。私にしても,プログラミングは本業の範疇ではなく,また本業にできるだけのレベルでもありません。あくまでも,自分の本業をITの力を借りて行っているという感じです。

非ICT企業とはいえ,やはりOfficeソフトを活用した事務的な作業もあるわけで。それらを効率化するために,私自身はVBAを主に使っています。現時点では,自分の仕事の範囲ではVBAをバリバリ活用して効率化できています。一応「ひとりで勝手に」やってる感じですが,それを特段咎められることがないため,非常に快適に仕事できています。

しかし,それでも充分に社内的な理解やバックアップを得られていないので,

  • 自分の範囲外の仕事には活用できていない
  • 具体的な作業をせずコードを書いていると後ろめたさを感じる

といったことがあったりします。それらを解消するためのヒントが得られれば良いな!ということで今回参加しました。

当日の様子

セラエノさんのプレゼン

まず,セラエノ(@celaeno4)さんのプレゼンがありました。
セラエノさんは,ノンプロ研のVBA講座でTAをやられているほどの腕前の方で,特にVBAに精通していらっしゃいます(加えて機械学習なんかにも詳しい…)。後ほど登場するetauさんは会社での活用についてよく話されている印象ですが,セラエノさんのお話はなかなかお伺いする機会がなかったので,楽しみにしておりました。

セラエノさんが勤めている会社は,Slack等のアプリのインストールや,BATやVBSなどのWSHの利用は不可という固め?の会社だそうです。ただ,Excelに付属しているVBAだと使えるということで,それを会社で使うようになったとのこと。案外こういう会社多そうですよね。 他のプログラミング言語だと無理でも,Excelに付属しているVBA ということで,そのあたりの導入ハードルは低そうです。

セラエノさんは,業務で活用するツールで,外注できなかったような“スキマ”ともいえる部分のツールをVBAで作成していたそうです。そういったツールを作成できてしまうセラエノさんのプログラミングはさることながら,これもExcel VBAの良い面だと思います。Excelだと,他のメンバーも学習コストが低く使えるので,そういった際も便利だなと感じました。

結論になりますが, 今回のプレゼンでは,セラエノさんのお人柄が際立ていました。 自らが作成したツールについてお話をされている時のセラエノさんの表情等も「ほんとにプログラミングお好きなんだぁ」と感じました。また,ツールの作成依頼等も上司を通してもらう,あまり出しゃばらないようにしているなど,お話の要所にお人柄・信頼感に通じるものを感じました。こういった要素も,社内でVBAを活用する際に重要な要素なのだなと再認識しました。

etauさんのプレゼン

次に, etau(@etau0422)さんのプレゼンがありました。
etauさんは,ノンプロ研のGAS(GoogleAppsScript)講座でTAや講師をされており,GASの活用に関する知識を多く蓄積している方です。etauさんの会社は,バリバリのIT企業というわけではないようですが,社内にはGASを活用する文化が根付いており,多くのノンプログラマーがGASを業務に活用されていると聞いています。多くの非IT企業が目指すべきモデルとして,お話を伺えるのを楽しみにしていました。

etauさんは多種多様なツールを作成されていらっしゃいましたが,その中でも特に上手に使われているなと感じたのが トリガーとGoogleフォーム 。これらは,VBAではなかなスムーズにできないところなので,GASの特性をよく活かされている印象を受けました。それらを活用し,様々な自動化を行っていらっしゃいます。

そういったGASを社内で活用するにあたり,問題なのは社内でGASが周知されていないこと。なので, 社内へのGASを広める活動(布教)もしっかりと行っていらっしゃるそうです。 研修はもちろん,社内のチャットツールでプログラミングチャンネルを作成されているとのこと。その一環として,社内の面倒くさい業務を拾い,どんどんGAS化していったそうです。これにより,社内のツールを効率化でき,またGASの知名度向上にも繋がっているそうです。こういった活動は私もぜひ頑張りたいところですね…!

さて,GASを社内に普及するにあたってはやはり壁があります。それは「変化や学習が嫌いな人」。そういった人々は,GASによる自動化に反論します。これには仕事の価値観が古い人も含まれるでしょうか。こういった方々は,今まで自分たちがしていた仕事を変更することを嫌います。 「現状維持バイアス」に罹患している人ですね。特に,新しい技術によってそれがなされる場合,その技術を新しく覚える必要が出てきますので,特段に反発するかと思います。こういった方々をうまく懐柔しながら展開していかなければなりません。 それらを上手に行っていけるのがetauさんなんだろうなと思います。

私がこれからすること

お二人のお話を聞いていると,社内でVBAやGASを活用するためには, その「お人柄」や「信頼感」が重要な要素だと思いました。

特に,セラエノさんの会社だとややお固めの会社な印象を受けましたので,その会社でVBAを広く活用されるのは難しかったはず。にも関わらず,それができていたのは,やはりそれらの要素が大きいのだろなぁと思いました。etauさんにしても,次々と社内の「敵」に相当する人々を懐柔(説得)できたのは,「この人なら任せても安心だろう」と思わせるだけの要素(もちろんプログラミングスキルも含む)があったのだろうと思います。

なので,私の場合はプログラミングスキルを充足させるのも重要ですが,それ以上に普段の仕事で「任せても安心」と思わせるだけの仕事ぶりを見せる必要があるかと思います。これが「信頼感」につながるんだろうなと改めて感じました。なので, まずは普段の仕事を当たり前のようにしっかりとやるようにしたいです。 当たり前ですが。取り急ぎ,これが結論です。

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