管理栄養士が『完全栄養食』の現状・種類をまとめました

食品・栄養素
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みなさん,こんにちは.
シンノユウキ(shinno1993)です.

「完全栄養食」に惹かれています。完全栄養食と呼ばれる製品は最近増加してきました。今回は完全栄養食に特段の興味を持っている管理栄養士の私が,完全栄養食の現状と種類についてまとめてみます。完全栄養食を選ぶ際のポイントも紹介していますので,ぜひ参考にしてみてください。

完全栄養食とは?

完全栄養食に関する統一された定義は,私の知る限りありませんが,一般的には「人間が生命活動を維持するのに必要な栄養素をすべて含んでいる食品」とされています。生命活動の部分が「健康」という言葉に置き換わる場合もあります。日本においては,厚生労働省によって定められている「日本人の食事摂取基準」に準拠(栄養素等の目安量・推奨量・目標量を満たす,または範囲内にある)している食品を指すと考えてよいと思います。

完全栄養食の現状

マイボイスコム株式会社は完全栄養食に関するインターネット調査(10,110名が回答)を行いました。

※回答者は,男性が54%,女性が46%でした。年齢区分では,10~30歳代があわせて14%,40~50歳代があわせて54%,60・70歳代が32%と,やや高齢に偏っている印象も受けます。

アンケートの結果では,完全栄養食を利用している人が1%,以前は利用していて現在は利用していない人が1.8%でした。つまり,完全栄養食を1度でも利用したことがある人は約3%ということがわかりました。加えて,完全栄養食を知らないと答えた人は全体の59.9%だったことから,利用率・認知度含めて,まだまだ広まっていないことが理解できるかと思います。

加えて,同調査では完全栄養食の利用意向についてもたずねており,利用意向者が1割強,非利用意向者が4割強と,非利用意向者のほうが多いこともわかりました。完全栄養食の特徴や利用するメリット等が周知されていないことも,この結果に反映されていそうです。なお,利用意向者は若年層(10~30歳代)で高く,私の普段感じている印象とも一致していました。

参考)PR TIMES:【完全食に関するアンケート調査】完全栄養食利用者は1%、利用経験者は約3%。認知率は全体の4割。利用したい場面は「栄養バランス・栄養不足が気になるとき」「1日1食程度の食事の代わり」など

のちほど詳しく紹介しますが,以前は外国人向けしかなかった完全栄養食ですが,現在では日本人向けの製品も出てきています。それも,ヘルスケア関連のベンチャー企業だけでなく,大手食品会社も参入しています。それらを鑑みると,認知度等も含めてこれから向上していくことが予想されます。

完全栄養食の種類

ここからは主に日本人を対象とした完全栄養食を4つ紹介します。私のおすすめポイントを要約し,完全栄養食を選ぶ際の指標を提供するとすれば,以下のようになります:

完全栄養食のおすすめポイントと選び方
  • 栄養バランス重視の方 → COMP
  • コスパ重視の方 → Huel
  • 手軽さ重視の方 → BASE FOOD
  • 味重視の方 → NISSIN All-in

以下で概要を紹介していきます。

①COMP

COMP
http://www.comp.jp/
  • 形態:ドリンク・パウダー・グミ
  • コンセプト:「COMPは、ヒトが生きるのに必要なすべての栄養素を、理想的に補える「完全食」です。 寝食惜しんでもやりたい仕事や趣味がある人々に、栄養と時間を提供することで、目的達成をサポートします。パウダー、グミ、ドリンクなど様々な形で理想の栄養バランスを。」
  • 公式サイトhttp://www.comp.jp/

日本における完全栄養食のはしりです。ドリンク・パウダー・グミと3つの形態が用意されています。2016年より販売されており,主要な栄養素だけでなく,必須脂肪酸のバランスなど細かい点にも配慮されています。加えて,PFC比率もしっかりとコントロールされており,今回紹介する4つの中では,もっとも栄養的に制御されている印象を受けます。栄養バランスを気にされる方では,今回紹介する中ではCOMPをもっともオススメします。レビュー記事も書いていますので,ご興味あれば下記をご覧ください:

②Huel

https://jp.huel.com/
  • 形態:ドリンク・パウダー
  • コンセプト:「ファストフードだけどジャンクフードじゃない。Huelはヒトの体に必要な栄養素がすべてはいった完全栄養食。プロテインや26種の必須ビタミン・ミネラルが入ったヘルシーな便利フードです。料理をする時間がない時、栄養バランスが気になる時に最適です。環境のことも考え、動物性食品を一切含まず、廃棄物の量も最小限に抑えたビーガンフード。」
  • 公式サイトhttps://jp.huel.com/

Huelは日本人を対象にしたものではありませんが,日本でも入手できますので紹介します。主要な栄養素が含まれているのはもちろんですが,ビーガンでも利用できる点だったり,グルテンフリー版があるなど,いかにも外国製らしい構成となっているのが特徴です。他の完全栄養食と比べて安価(500kcalあたり300円程度)なのも特筆すべき点でしょう。ただし,栄養素については,EU版の食事ガイドラインに準拠している・エネルギー産生栄養素バランスが整っていないなど,日本人に健全にオススメできるものではありません。もし利用される場合は,その点にやや注意する必要があります。

③BASE FOOD

https://basefood.co.jp/
  • 形態:ブレッド・ヌードル
  • コンセプト:「BASE FOOD®は、1食で1日に必要な栄養素の1/3がすべてとれる完全栄養の主食。バランスのとれた主食を、毎月ご自宅にお届け。栄養のベースを支えます。」
  • 公式サイトhttps://basefood.co.jp

ブレッドやヌードルなど,通常の食事形態の完全栄養食です。このような食形態の完全栄養食は,日本はおろか,世界でみても珍しいのではないでしょうか。特徴としては,BASE FOODの製品はより手軽に利用できるのが点が挙げられます。特にブレッドだと,特別な調理が不要で,普段食べているブレッドをこれに置き換えるだけで手軽に栄養バランスを整えることができます。ドリンクタイプとは異なり,普段の食事をそれほど変更せずに取り入れることができるという点で,それらの完全栄養食とは一線を画するものだと思います。

④NISSIN All-in

https://www.allinseries.jp/
  • 形態:パスタ・ヌードル
  • コンセプト:「日清食品から、2つの完全栄養食。All-in PASTA。All-in NOODLES。」
  • 公式サイトhttps://www.allinseries.jp/

食品大手の日清食品から販売されている完全栄養食です。パスタとヌードルの2種類があります。BASE FOODと同様,こちらも通常の食事形態です。完全栄養食に不満を持つ方が多いであろう味に関しては,まずまずと感じています。カップタイプもありますので,今回紹介した中では,もっとも一般に受け入れられやすいだろうと感じています。ただし,COMP等の完全栄養食と比べて,栄養的にはコントロールされていない印象を受けます。その点に興味のある方は,下記のブログ記事も参考にしてください:

まとめ

今回は完全栄養食の現状と種類についてまとめてみました。まだまだ普及はしていませんが,必要あれば,今回紹介したいくつかの種類の中から自分にあったものを選び「ちょっと試してみる」とよいと思います。

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