みなさん,こんにちは。
シンノユウキ(shinno1993)です。
今回は文字組版における和文・欧文間のアキ量について考えてみたいと思います。
私たちが文章を作成する際,和文(日本語)だけで構成されることは稀であり,英語や数字といった欧文も登場してくるの普通です。その際,和文と欧文間のアキ量がないと,和文と欧文がくっついて見え,可読性が落ちる場合があります。
その際に考えたいのが「どの程度アキを入れるか」ということです。下記では行長(1行あたりの文字数)が短い場合と長い場合とに分けて考えたいと思います。
行長が短い場合の和文・欧文間のアキ量
まずは行長が短い場合について見てみましょう。下記に,和欧間のアキ量を変更した3つのパターンを例示しました。
どれもそこまで悪くは見えないですね。ただ強いて言うなら,アキ量25%の場合ではやや白みが目立つかなという印象があります。逆にアキ量0%では詰まって見えなくもないです。そう考えるとアキ量12.5%がちょうど良いのかなと思います。
行長が短い場合は,アキ量は控え目が良さそうです。12.5%を基準に,場合によっては0%も検討するといった感じでしょうか。
行長が長い場合の和文・欧文間のアキ量
次は行長が長い場合について見ていきましょう。先ほどと同様,和欧間のアキ量を変更した3つのパターンを例示しました。
欧文が多い場合,行長が長い(1行文字数が多い)方がアキ量が均一になりやすいです。こうみると,アキ量0%は詰まりすぎな印象を受けます。アキ量25%でも良い感じに見えますね。最もバランスが良いのはアキ量12.5%でしょうか。
行長が長い場合は,アキ量が25%でも悪く無さそうです。行長が短い場合と比べて,アキ量は多めでも大丈夫そうです。12.5%を基本に,欧文の量によっては25%も選択肢に入るかなといったイメージです。
まとめ
今回はDTPにおける和文と欧文間のアキ量について考えてみました。
- 行長が短い場合:アキ量は控え目。12.5%を基準に,0%も検討。
- 行長が長い場合:アキ量は多めでも可。12.5%を基準に,25%も選択肢に。