栄養士のためのPower Query基礎知識【できること・メリット】

Excel

みなさん,こんにちは。
シンノユウキ(shinno1993)です。

食品標準成分表をPower Queryで整形する方法について,連載形式で紹介しています。

前回の記事はこちら:

食品標準成分表のデータとして特徴や,食品標準成分表を整形するためのツールとしてPower Queryの概要を紹介しました。

前回はPower Queryについてサラッとしか触れませんでしたが,今回はPower Queryの基礎知識について紹介します。普段,プログラミング等を主に行わないであろう栄養士の方にもわかりやすいように,解説できればと考えています。

では行きましょう!

本記事は連載:「食品標準成分表をPower Queryで整形する方法」の一部です。前回までに行った作業を前提にしますので,連載の初回(食品標準成分表をPower Queryで整形する方法)からご覧いただくことをオススメします。

スポンサーリンク

Power Queryとは?

Power Queryは,データの取り込み・変換・書き出しまでを簡単な操作で繰り返し実現できるExcelの機能の1つです。

収集されたデータを活用して何かしらの分析を行う場合,そのデータがそのまま活用できることは希です。不要なデータが含まれていたり,数値が入力されるはずのところに文字列が入力されていたり(まさに食品標準成分表です)します。そのためまずは,生データを分析可能な形に整形する必要があります。これを簡便に行えるのがPower Queryです。

上記のようなデータ整形作業をPower Queryを使わずに行おうとすると,Excel関数やVBA,SQL等を駆使して,長い時間をかけてツールを作らなければなりません。そして,元データの仕様が変更されたりする度に,ツールを修正する必要もあります。Power Queryは短時間でデータの整形が可能であるばかりでなく,変更にも柔軟に対応できる便利なツールです。学習コストが低く,Excelのパワーユーザーでなくても使用できるのも特徴です。

「Power Query」という言葉を,Excel機能の中で目にしたことがない人も多いかもしれません。この機能はデータの取得と変換として知られています。Excelメニューの「データ」の一部にあります。

と上記のようにPower Queryの概要を述べたところでよく分からないかと思いますので,次にPower Queryできることを紹介します。

Power Queryでできること

Power Queryでは,主に下記3つの作業を行えます:

  1. データのインポート:Excelファイルやテキストファイル,SQLサーバーなどからデータを取り込むことができます。また複数のデータソースを結合することも可能です。
  2. データの変換:取り込んだデータを変換できます。もちろん,生データはそのままです。データのクリーニング(空行の削除やデータのフィルタリング)・結合(Excel関数でいうところのVLOOKUPやINDEX/MATCHなどに該当)・新情報の付加(既存列を組み合わせて新しい列を作るなど)などが可能です。
  3. データの書き出し:Excelのテーブルなどに書き出し,多様な分析に活用できます。

これらの作業をプログラミングすることなく,マウス操作によって実現できます。そのため,学習コストは比較的低めです。普段プログラミングを行わない栄養士でも問題なく使うことができると思います。

また,上記作業を定型化することもできます。これにより,繰り返し作成が必要なレポートも容易に作成できるようになります。食品標準成分表でいうと,正誤表や追補版が公表される度に,定型化されたプロセスでデータ整形作業を繰り返し行うことができます。

Power Queryを使うメリット

Power Queryを使うことで,(Excel関数やVBAを使う場合と比べて)下記のようなメリットがあります:

  • データ整形ツールを簡素化できる:Power Queryと同様のツールをExcel関数やVBAを使って作成する場合,Power Queryで作る場合と比べて数倍の時間が必要になると思います。加えて,元データの仕様変更や整形プロセスの更新にも対応できるように「柔軟性」を持たせて作成するには,さらに多くの時間が必要になるでしょう。Power Queryはデータ整形ツールを簡単に作成できる上,変更にも強い柔軟性が特徴の1つでもあります。
  • 属人化のリスクを減らせる:Excel関数やVBAを使う場合,どうしても属人化の問題が生まれます。それらの技術は個人によって大きく差があり,一部の人しか理解できない「ブラックボックス」を作りがちです。Power Queryでは,操作自体が簡易であり,また作業プロセスもステップごとに可視化されます。これにより,属人化のリスクを最小限にとどめることが可能になります。

Power Queryを使うことは,普段Excel関数やVBAを使わない人はもちろん,使う方にとっても利益となり得ます。データの整形が目的であれば,まずはPower Queryを検討するのがベターでしょう。

まとめ

今回は,Powerの基礎知識について紹介しました

Power Queryを使うことでできること,使うメリットについて触れました。

次回は,いよいよPower Queryを実際に触っていきたいと思います:

連載目次

  1. 食品標準成分表をPower Queryで整形する方法【栄養士向け】
  2. 栄養士のためのPower Query基礎知識【できること・メリット】現在のページ
  3. 栄養士のためのPower Query超入門【インポート・変換・書き出し】
  4. Power Queryで複数のシートを縦に結合する方法
  5. Power Queryで不要な行・列を削除する方法【データクリーニング】
  6. Power Queryで値を置換する方法【完全一致と部分一致】
  7. Power Queryで食品標準成分表の別表のデータを整形する方法
  8. Power Queryで特定シートのみに含まれるレコードを抽出する方法
  9. Power Queryで複数のシートを横に結合する方法【クエリのマージ】
  10. Power Queryでファイルパスを相対パスで指定する方法
タイトルとURLをコピーしました